キャビネット

 電力会社から、地中配線で電気の供給をうける場合に、電力会社が用意する箱のことを言います。

高圧需要家は、電力会社より高圧(6,600V)の電気が供給されます。 エリアによって異なりますが、高圧電力の引き込み方法は、電柱から高圧電気が引き込まれる場合と、地中から高圧電気が引き込まれる2つのパターンが存在します。 高圧電気を地中配線で供給してもらう場合、電力会社の配線と需要家(お客様)の配線を接続する為の箱が設置されます。その箱を「高圧キャビネット(略してキャビネットorキャビ)」や「ピラボックス」といいます。

キャビネット内には、「ピラジスコン」、「モールドジスコン」、「UGS」と言った開閉器(スイッチ)を設置して高圧の電気を『入』-『切』します。 キャビネットは、両扉になっており、左扉が電力会社側の設備、右扉がお客様側の設備になっています。 高圧ケーブルやピラジスコン、モールドジスコン、UGSなどの工事をおこなう場合は、電力会社側の開閉器を『切』にする必要もあるため、これらの工事をおこなう際は、電力会社が立ち会います。

電気の受け渡しをおこなう場所となるため、キャビネット内に、電力会社とお客さまの責任分界点が存在します。電力会社に所有権があります。錆穴などが確認されて、著しく状態が悪いときは、電力会社への相談になります。
 
     
  キャビネット外観

地中からの引き込みになるため
1階の敷地内に設置されています。
キャビネット中身

側がお客様側、左側が電力会社側
私たちは左側の扉を開けることができません。