PAS/UGS

 お客様側の設備における電気事故が発生した場合に、近隣への波及事故(近隣を巻き込んだ停電事故)を
 防ぐ役割をもっています。

PAS(気中負荷開閉器)とは、電力会社とお客さまの責任分界点に設置される保護装置のことをいいます。PASは、架空線用の負荷開閉器になるため、架空配電線(電力会社に電柱から電気を供給してもらう)を利用している事業所に有効となります架空配電線を利用している事業所は、電力会社の電柱から、お客さまの敷地内にある1号柱(電柱)に電線が配線されています。

PASの役割としては、地絡事故の保護をおこないます。キュービクル内には、LBS(負荷開閉器)やVCB(真空遮断機)の保護装置が搭載されていることが多いですが、あくまでのキュービクル内の保護しかできないため、キュービクルとキャビネットをつなぐ高圧ケーブルの地絡・短絡事故を防ぐことはできません。PASが設置されていない事業所は、高圧ケーブルに地絡・短絡事故が発生した場合、波及事故につながる恐れがあります。PASは、SOG動作機能を搭載しているため、地絡事故などで地絡電流が流れる場合は、PAS内部の過電流検出機能が活動し、PASの電流が流れを遮断します。

PASが、遮断をおこなうことによって、電力会社側の配電用変電所で地絡電流を感知しなくなるため、配電用変電所は遮断をおこなわなくなります。 PASは、お客さまの構内で地絡電流を停止させるため、地域停電を防ぐ役割を担っています。
 
     
     
  PASの外観PASは、1号柱と呼ばれるお客さま敷地内の電柱に取り付けます。  
   1号柱の上に設置されたPAS  PASの拡大写真  
  PAS(気中負荷開閉器)は、お客様側の設備における電気事故が発生した場合に、近隣への波及事故(近隣を巻き込んだ停電事故)を防ぐ役割をもっています。PASの交換推奨時期は、10年~15年と言われています。  
   
  UGS(地中線用負荷開閉器)とは、電力会社とお客さまの責任分界点に設置される保護装置のことをいいます。UGSは、地中線用の負荷開閉器になるため、地中配電線(電力会社に地中から電気を供給してもらう)を利用している事業所に有効となります。地中配電線を利用している事業所は、キャビネットが設置されているため、UGSはキャビネット内の設置します。

UGSの役割としては、地絡事故の保護をおこないます。キュービクル内には、LBS(負荷開閉器)やVCB(真空遮断機)の保護装置が搭載されていることが多いですが、あくまでのキュービクル内の保護しかできないため、キュービクルとキャビネットをつなぐ高圧ケーブルの地絡・短絡事故を防ぐことはできません。UGSが設置されていない事業所は、高圧ケーブルに地絡・短絡事故が発生した場合、波及事故につながる恐れがあります。UGSは、SOG動作機能を搭載しているため、地絡事故などで地絡電流が流れる場合は、UGS内部の過電流検出機能が活動し、UGSの電流が流れを遮断します。

UGSが、遮断をおこなうことによって、電力会社側の配電用変電所で地絡電流を感知しなくなるため、配電用変電所は遮断をおこなわなくなります。UGSは、お客さまの構内で地絡電流を停止させるため、地域停電を防ぐ役割を担っています。
 
     
     
  UGSの外観UGSは、キャビネット(ピラーボックス)の右側扉の中に取付ます。  
  UGS未設置の場合
 UGSの写真
 
  UGS(地中線用負荷開閉器)は、お客さま側の設備における電気事故が発生した場合に、近隣への波及事故(近隣を巻き込んだ停電事故)を防ぐ役割をもっています。UGSの更新推奨時期は、15年といわれています。